肌を老化させる5大原因

シミ、シワ、毛穴、たるみなど肌を老化させる5大原因って?

毛穴の開き、シミ、しわ、たるみ、くすみなどのは「肌が老化する」から。では、そもそも肌はどうして老化するのでしょうか? ガイドは肌を老化させる原因を次の5つと考えています。
「紫外線」「乾燥」「血行不良」「ホルモン不足」「糖化」

肌の若さを保つには、この5大原因に負けないような生活習慣やスキンケアを実践することが大切です。

血行不良による肌老化

キレイな血液が流れる肌はキレイな色で輝きます。
こんな肌の変化を感じたら、血行不良による肌老化が始まっているのかもしれません。

□ 冷え性で肌がいつも冷たい
□ 肌のくすみが気になる
□ 肌にハリがなく、たるみが気になる

血行が悪いと肌に酸素や栄養を運んでくれる血液の流れが悪くなり、肌が酸素不足・栄養不足に。すると、肌の新陳代謝が遅れて、健康な新しい細胞を作り出す力が落ち、肌の色もくすんでしまいます。

肌にたまった老廃物や汚れを運び出してくれるのも血液とリンパ液の役目。リンパ液は水分の調節と老廃物の運搬という重要な役割を担っています。血液やリンパ液の循環が悪いと、皮膚細胞が栄養不足になり、ターンオーバーが遅れて古い角質が残り、透明感のないくすんだ肌に見せてしまいます。

酸素をたっぷり含んだ血液中のヘモグロビンは鮮やかな赤い色をしており、この色が健康的なピンク色の肌に見せるという意味でも、血流は大切です。

血行不良老化の予防と対策

血行不良を予防するには、肌を冷やさないように心がけることが重要。適度な運動やマッサージ、入浴などで血行を促進しましょう。ストレスや睡眠不足も、交感神経が働いて血管を収縮させ、血行を悪くさせてしまうので、自分なりのリラックス法やストレス解消法を持ちましょう。

ガイドのオススメは40℃くらいのぬるめのお風呂に30分程度入って、ストレッチをしたり、全身をマッサージすること。さらに、入浴する前に熱いシャワーを流してバスルーム全体を加湿して温めておくと、こうするとバスタブに浸かっていない顔もポカポカして汗をかきやすくなります。

マッサージは足や手の指先から心臓に向かって軽くさするように刺激します。顔は真ん中から外側に向かって手のひら全体を軽く押し当てながら血流やリンパを首の方に流すようにマッサージします。手の滑りが悪いときは軽くオイルやマッサージクリームを塗りましょう。

糖化による肌老化

甘いものの食べ過ぎも肌を早く老化させる危険性が!
タンパク質に糖が結合することを糖化といいます。ちょうど砂糖水を煮詰めるとカラメルになるのと同じ。茶色くくすんで、固くなり、弾力性もなくなるということです。

真皮にあるハリと弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質に糖が結合して、「AGE」という褐色の老化物質が蓄積。するとコラーゲンはハリや弾力を失い黄ばませてしまうことから、肌のたるみや黄ばみ、くすみなどの肌老化を起こします。それだけでなく、肌の基底層にある新しい細胞を生み出す繊維芽細胞も「AGE」が増えるとダメージを受けて、数が減少してしまうのです。

糖化が進むと肌の弾力が失われ、たるみやシワの原因になる。次のような生活習慣や肌の変化があれば糖化の予防が必要です。

□ 早食いで太り気味、甘いものをよく食べる
□ 肌のハリがなくたるみが気になる
□ 肌が黄ばんでくすみがち

糖化の原因は糖の過剰摂取とや急激に体内の糖量が増えて処理しきれなくなること、肥満、運動不足、ストレス、過労、睡眠不足などが考えられます。

ホルモン不足による肌老化

ホルモンも肌の若さをキープする大切な成分。ホルモンも若々しい美肌作りには欠かせないもの。

成長ホルモンは肌の新陳代謝を活発にしてくれるだけでなく、血行を促進したり、糖や脂肪の代謝も活発にします。肌に栄養を送り込み、老廃物を取り除き、糖化による「AGE」という老化物質の発生も抑制する可能性があります。

成長ホルモンの分泌は15歳くらいでピークを迎え、20歳を超えると減少し続けて、40歳ぐらいになると10代の頃に比べて、約4分の1程度しか分泌されなくなります。

女性ホルモンは美肌ホルモンと呼ばれるくらい大切な存在。
女性ホルモンのエストロゲンは「美肌ホルモン」と言われるほど、美肌作りと関連性が高いといわれています。月経後や出産直後の女性の肌がキレイなのは、この時期にエストロゲンの分泌が盛んだから。エストロゲンは肌の新陳代謝を促進して、シミやシワなどを防いでくれるのです。

もうひとつの女性ホルモンであるプロゲステロンは女性の体を妊娠状態に保つ作用があるため、水分を溜め込んだりしてむくみやほてりなどを起こしますが、皮脂の分泌を促進して肌や髪の潤いやつやを与える美肌作用もあります。

成長ホルモンも女性ホルモンも脳がその分泌を司っているため、ストレスや疲れ、睡眠不足など、生活習慣が乱れると、分泌量が減ってしまうこともあるので要注意。

ホルモン不足の予防と対策

軽い運動、いい睡眠、バランスのとれた食事で、ホルモンバランスを崩さない生活を心がけよう。
ホルモン不足による肌老化を予防するには、睡眠をしっかり摂ることが重要。特に成長ホルモンは夜のぐっすり眠っている良い睡眠の時間に分泌が盛んになります。夜型の生活が続いたり、睡眠時間が短い人、途中覚醒してしまう人などは、ぐっすり眠れるような環境を整えましょう。

また運動も成長ホルモンの分泌を促進することがわかっています。軽い有酸素運動と一緒ににダンベル体操やスクワットなどの体操を加えて、毎日少しでもいいので運動を行うことが大切です。

細胞の酸化

体内に取り込まれた活性酸素が細胞を攻撃し酸化させることでダメージになります。細胞だけでなく、真皮のコラーゲンを硬くして弾力を失わせるためさらに老化が進みます。

活性酸素は紫外線にあたったり、ストレスや喫煙、大気汚染、脂質・添加物の多い食事でも発生するため、抗酸化物質を摂取するとともになるべく活性酸素を発生させない生活を心がけましょう。